ホーム
最新
山梨
全国・海外
スポーツ
Eye
安心・安全情報
おくやみ・催し・人事
写真・動画
分かる・知る
山梨日日新聞社インフォメーションサイト

<7>眠らない子にも配慮を
保育園の昼寝を嫌がる

2020年7月8日

【Q】
 6歳の男児の母親です。子どもは保育園の年長ですが、園の昼寝の時間を嫌がります。眠くないのに目をつぶって横になっているのがつらいようです。絵本を見たり、おもちゃで遊んだりしたいのですが、他の子の昼寝を邪魔するので駄目と言われました。「年長の後半になったら小学校入学に向けて昼寝の時間をなくしていくけれど、いまは頑張ってもらいたい」と園の先生からは言われています。最近は昼寝の時間が嫌だからという理由で、毎朝登園をしぶるようになりました。何かよい方法はあるでしょうか?

【A】
 子どもの睡眠のリズムは、年齢とともに変化します。乳児期は日中に何度か寝るのが普通ですが、学童期には昼寝を全くしない子どもが多くなります。保育園に通っていると、だんだんと必要な昼寝が短くなり、年中から年長にかけての時期になると、昼寝の時間が苦手な子どもも出てきます。
 夜に十分な睡眠がとれている場合、昼寝を嫌がる子どもに無理に昼寝をさせる必要はありません。夜にしっかり寝て、日中は起きているという生活リズムが整っているのは、むしろよいことです。無理に昼寝させることで、夜ふかしになってしまうこともあるため、年中児や年長児では、昼寝は必ずしも必要ありません。一方、この時期はまだ昼寝は必要という子どももいます。大事なのは、一律に昼寝させたり昼寝を禁じたりすることではなく、子どもの成長に合わせて一人一人に適切な睡眠を保証し、必要なければ昼寝しなくてもよいようにするということでしょう。
 質問者のお子さんが通う保育園では、もう昼寝の必要がない年長児を「決まりだから」という理由で無理やり寝かしつけようとしているのかもしれません。そうだとすると問題です。平日の夜や休日の日中のその子の睡眠の状況を把握して、もし夜にしっかり寝て昼寝しなくても大丈夫そうだと判断できたら、昼寝の時間でも起きて過ごせるような環境を用意しなければなりません。何人か起きていても他の子の安眠を妨げなくてすむよう、眠らない子どもたちのためのスペースを別途用意するというのも一つの方法でしょう。子ども同士が互いに見えないようにして個別で過ごすスペースがあると、起きていても静かに遊んでいられるという子どももいます。
 ときどき、夜の睡眠リズムも不規則で、昼寝も嫌がる子どもがいます。そのような場合には、背景に発達の異常などがある可能性もありますので、小児科や児童精神科に相談してみてください。(本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

 本田秀夫さんに聞きたい子育ての悩みや質問を受け付けます。住所、氏名、年齢、職業を明記し、郵便番号400-8515、甲府市北口2の6の10、山梨日日新聞社文化・くらし報道部「にじいろ子育て」係まで。ファクス055(231)3161、メールseikatu@sannichi.co.jp、「さんにち生活」のLINEアカウント(QRコードを読み込んで友だち登録する)でも受け付けます。紙上匿名。採用されない場合もあります。

「実践! ドクター本田のにじいろ子育て」は第2、4水曜日に掲載します。