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<13>保育園に行きしぶる 区切りの瞬間見計って

2020年10月14日
行きたくないよ!

行きたくないよ!

【Q】
 1歳になる女の子の母親です。この春から保育園に通いはじめました。順調に園に慣れたのですが、4カ月ほどたってから突然行きしぶりをするようになりました。どのように関わればいいのでしょうか。

【A】
 親としては子どもが保育園に楽しく通ってくれると安心です。でも、家を出ようとするとぐずって嫌がる子どもや、保育園に着いても親にしがみついて離れようとしない子どもがときどきいます。このようなとき、まずは行きしぶる理由を考える必要があります。
 理由は、いろいろ考えられます。例えば、何かに熱中すると次の活動になかなか切り替えられない子どもがいます。朝だけでなくさまざまな場面で活動の切り替えが難しく、夕方迎えに行ったときも遊びをやめられず帰るのをしぶるような場合は、このタイプかもしれません。この場合、時計を目安にしてもうまくいかないので、活動が一区切りついた瞬間に登園に向けて気持ちを切り替えてみましょう。保育園で使う物やベビーカーで持たせておくオモチャなど、本人の好きな物を見せて、出掛けようという気持ちに切り替えるよう試みてください。
 母親が大好きで離れられないという子どももいます。乳児期の子どもは視界にないものをすぐ忘れてしまいますが、徐々に目の前になくても覚えていて探すようになります。1歳前後になると、多くの子どもは母親を特別な存在とみなし、母親がいないと不安になり、戻ると安心するようになります。そのような気持ちが極端に強い場合、母親がいなくなるのを恐れ、保育園に行くのをしぶることがあります。
 家がとても好きな場合や、保育園の活動を楽しめていない場合にも、行きしぶりがみられることがあります。保育園に着いてしまえば特に問題なく過ごしているのに朝は登園を嫌がるという場合には、夕方帰るときの様子を見てください。笑顔でいそいそと帰るのであれば、それは保育園が楽しかったという笑顔ではなく、「これでやっと家に帰れる」という解放感からくる笑顔かもしれません。
 母親や家が大好きな場合や保育園の活動を楽しめていない場合、保育園の活動を子どもが楽しめる工夫が必要です。そのためには親と保育園が協力しなければなりません。子どもが好きなオモチャ、活動、食べ物、先生や友だち、逆に興味のないオモチャや活動、苦手な食べ物、苦手な人をリストアップし、1日のスケジュールの中で好きなことや興味のあることを増やし、苦手なことや興味のないことを減らすよう試みてください。
 (本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

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