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<22>幼児期に恋愛感情?

2021年2月24日
どう伝える…?

どう伝える…?

「仲がよい」の強い表現

 Q  3人の娘を育てる母親です。次女(5歳)は大変社交的な性格なのですが、先日、保育園で好きな男の子とキスをしたと報告してきました。まだ幼いのに、とても驚きショックでしたが、幼いうちから子どもの恋愛や男の子、女の子の関係について、どのように伝えたらいいのか分かりません。

 A  幼児期の子どもは、同じ年代の子どもに対して急速に興味を持つようになります。中には、特定の子どものことを「好き」と言ったり、「〇〇ちゃんと結婚する」と言ったりする子どももいます。このお子さんのように好きな子にキスするなどの行動を見せる子どもも決して珍しくはありません。
 幼児が「好き」「結婚する」などと言っていても、ほとんどの場合は大人のような恋愛感情や性的関心から言っているわけではありません。「とても仲がよい」あるいは「仲良くなりたい」の強い表現くらいに捉えておいてよいでしょう。周囲の大人や思春期前後の子ども、あるいはテレビなどを見て、好きな人同士はハグしたりキスしたりすることがあると知ってまねをする子どももいますが、ほとんどは軽い気持ちでやっているだけですので心配する必要はありません。無邪気にキスして、そのことをうれしくて親に報告した子どもに、その場で注意すると、せっかくうれしかった気持ちに水を差すだけです。その場は軽く「よかったね」と返す程度でよいと思います。
 平均的な発達を示す子どもでは、学童期に入ると特別に気になる異性の子どもができたりします。一方で、羞恥心も芽生えます。幼児期のうちは無邪気に「〇〇ちゃんが好き」などと言っていても、学童期には、あまりおおっぴらにそうした気持ちを話したり行動をとったりしなくなります。親御さんが本格的にわが子の異性関係や恋愛関係にやきもきするようになる本番は、もっと後の思春期に入ってからですね。
 そうは言っても、ある程度はマナーを教えておきたいと思う親御さんも多いと思います。少し時期や場所を変えて、家庭や園などで絵本などの教材を使って同性、異性の子ども同士でどのくらいの距離をとるとよいか、キスやハグなどはどのくらいがマナーとしてお勧めかを楽しい雰囲気で教えておいてもよいかもしれません。
 一部に、相手が明らかにいやがっているのに強引にハグしたりキスしようとしたりする子どもがいます。注意してもやめずにかえってエスカレートする場合は、対応にちょっとしたコツが必要ですので、発達の専門家に相談することをお勧めします。
 (本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

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「実践! ドクター本田のにじいろ子育て」は第2、4水曜日に掲載します。