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<35>気になる乱暴な言葉遣い

2021年9月8日
乱暴な言葉の裏には…

乱暴な言葉の裏には…

ストレスないか確認を

 Q  6歳の男の子の母親です。最近「バカ」「うるせえ」「だまれ」など家庭での乱暴な言葉遣いが気になっています。一人っ子なので家で我慢することになれておらず、集団生活に疲れてしまうのかもしれません。保育園で頑張っていることの反動なのでしょうか? 就学を控え、どうしたらよいのか悩んでいます。

 A  子どもが一時的に乱暴な言葉を使うのは、よくみられることです。6歳の男の子の場合、友だちと戦いごっこをしているときなどに、互いに乱暴な言葉を使うのは、特に心配する必要はありません。
 しかし、食事や風呂などの生活場面や授業などの活動場面で、保護者や先生に対して乱暴な言葉を使って反抗する場合は、背景に何か情緒的な問題があるかもしれません。特に、それまで乱暴な言葉を使わなかった子どもが乱暴な言葉を使うようになってきた場合、何かストレスがないか確かめる必要があります。
 このお子さんのように威圧的で反抗的な言葉が増える場合、本人が納得していない、あるいは十分に理解していないのに、無理やり何かをさせられている可能性があります。大人は命令口調で「○○しなさい」などと言うのではなく、「○○しよう」などと提案して、子どもに自分で考えて選択する余地を残すような声かけをしてみてください。禁止も頭ごなしに「ダメ」などと叱るよりも「こっちへおいで」「○○しよう」などと、肯定文を使って別の行動を促す方がよいでしょう。
 園や学校では問題ないのに保護者に対してだけ乱暴な言葉を使う場合、保護者がいま述べたような対応をしても改善しなければ、園や学校にストレスがある可能性もあります。先生が威圧的でずっと緊張している、集団活動が負担など、本当はストレスがあるのに過剰適応してしまっている場合です。この場合、どうすれば園や学校で安心して楽しく過ごせるのかを担任と保護者とが一緒に考える必要があります。
 乱暴な言葉遣いでアピールしなくても、いやだという気持ちや弱音をすぐに言えるような雰囲気があれば、乱暴な言葉は減ってきます。
 このくらいの年代の子どもは、何がストレスなのか自分でもわからないことが多いです。また、ストレスは複数あるかもしれません。あまり一つの原因に決めつけずに生活全体を見直すことをお勧めします。乱暴な言葉が出たときだけ構うのではなく、普段から一緒に遊ぶ時間を増やすなどして、大人が本人のことをいつも大事に思っていることを態度で示すよう心がけておくことも重要です。(本田秀夫・信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授)

 本田秀夫さんに聞きたい子育ての悩みや質問を受け付けます。住所、氏名、年齢、職業を明記し、郵便番号400-8515、甲府市北口2の6の10、山梨日日新聞社文化・くらし報道部「にじいろ子育て」係まで。ファクス055(231)3161、メールseikatu@sannichi.co.jp、「さんにち生活」のLINEアカウント(QRコードを読み込んで友だち登録する)でも受け付けます。紙上匿名。採用されない場合もあります。

「実践! ドクター本田のにじいろ子育て」は第2、4水曜日に掲載します。